目黒区目黒本町にある歯科医院、碑文谷コート歯科です。
今年の十五夜は9月17日(火)ですが、その頃にはお米不足も解消され、恵みの秋をゆっくりと味わいながらお月見ができることを願う今日この頃です。
自分の歯を再生歯科医療に活用する治療法は2通りあります
碑文谷コート歯科では大切なご自身の歯を1本でも多く残したいという気持ちから「天然歯を活かす治療」を積極的に行っていますが、先月のブログではその治療法の1つとして自家歯牙移植についてお話しさせていただきました。
自分の歯を利用して機能を取り戻す治療法には、「移植」と「再植」がありますが、どう違うかご存知ですか?
簡単にご説明すると、抜いた歯を元に戻す治療が「再植」、抜いた場を違う場所に移す治療が「移植」です。
歯の再植を行うケース
先ほどお話しした通り、再植は歯を一度抜いて、元の場所に埋入する治療法です。移植と再植、2つの治療の明確な差を知るために、まずは「再植」がどんなケースで用いらているかご説明したいと思います。
①外傷による歯の脱臼
歯の脱臼とは、外傷や事故などの外的な要因で、歯を固定している歯根膜がダメージを受けている状態です。
歯が完全に抜けた状態を完全脱臼・グラグラして不安定な状態を不完全脱臼と呼びます。
抜けた歯の再植を成功させるためには、歯牙を覆う歯根膜を守ることが重要です。
乾燥に弱い歯根膜を守るために、歯牙保存液や生理食塩水、牛乳などに漬けて持参しましょう。
②歯肉縁下う蝕
少し難しい名称ですが、歯と歯茎が面する部分にむし歯ができたケースです。
歯茎と面するむし歯が深い部分にできてしまうと、ドリルでの除去が難しくなることがあり、歯茎を下げる治療で対応が困難な場合、一度抜歯し、むし歯を取り除いてから再植する方法を取ることがあります。
③根管治療(意図的再植術)
大きなむし歯が歯の根っこまで達し、根管治療を行っても改善が見込めないケースでは、抜歯を行って根突(根の先端)を削り、根管内部に細菌が再侵入しないよう詰め物をしてから再び埋入する方法があります。
歯の再植(意図的再植術)のメリット・デメリット
今回再植治療でご紹介したケースは、外傷(①)以外、全て意図的に抜歯を行う意図的再移植です。
歯科疾患の治療のため、敢えて歯を抜いて再植する戦略的な治療には、メリットとデメリットがございます。一読した上で治療をお選びいただければと思います。
歯の再植(意図的再植術)のメリット
・歯の欠損を回避し、ご自身の歯を残すことにつながる
・歯根膜を維持することができる
・アレルギー反応が少ない
・外科的な侵襲を抑えることができる
・周りの歯に負担をかけにくい
歯の再植(意図的再植術)のデメリット
・保険が適用できない場合がある
・歯根膜の状態によっては再移植できない場合がある
・歯根の湾曲や歯槽骨と癒着がある場合、再移植できないことがある
・抜く際に歯が折れてしまうことがある
・埋入後、骨と一体化せずに脱落してしまうことがある
・歯根の長さが短くなる場合がある
・歯科医師の技術や経験に左右されやすい
いかがでしたでしょうか?
再植を成功に導くためには、事前に画像診断で精密に状態を把握し、再移植が可能かどうかしっかりと見極めること、そして専門的な知識と経験を併せもつ歯科医院選びが大切です。
「抜歯しかない」と治療を諦めている方も、一度碑文谷コート歯科までご相談いただければと思います。
歯が折れた、歯の根っこのむし歯が痛むなどのお悩みがありましたら、碑文谷コート歯科までご相談ください。
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